あきらめない

夫が仕事から帰ってきてビールを1缶のんだら午前2時。
それから床に座って「ふくらはぎを揉んでくれるマッサージ機」に脚をのせる頃にはもう半目。できることなら。早く寝室でゆっくりと眠ったほうが翌日のためにも良いのだけれど、「寝ちゃったら一瞬で朝になってまた仕事」というあんまりな一日になってしまう。そうはさせまいと全力で「余暇」を作り出そうとしているのだった。しかし眠気に勝てるはずもなく、夫は半目でゆらりゆらりと揺れたあと妻の視線に気が付いてはっと顔を上げてエヘと笑い、「寝てないよ!」と言って5秒ほどテレビを睨んでいたがあっさり撃沈。妻は、目をむいたままゆっくりと後ろにのけぞって倒れていくひとを初めて見た。
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